2017年2月4日土曜日

腰痛と腹筋

 皆さんがやる腹筋運動というのは、皆さんがイメージする腹筋(腹直筋、腹斜筋)を鍛えているわけではありません。

この運動をした時にメインで使う筋肉は、腸腰筋です。うちの治療でおなじみ腸腰筋ですね。腸骨筋と大腰筋を合わせて腸骨筋といいます。

 
上の写真は、骨盤、腹部を前からみています。真ん中の骨が背骨(腰椎)と仙骨です。横に広がっている骨が骨盤(腸骨)です。下に見える左右の骨が大腿骨ですね。

・股関節の内側と背骨(腰椎)につく筋肉が大腰筋
・股関節の内側と骨盤の内側につく筋肉が腸骨筋


お腹を固定して足を挙げる
足を固定して上体を挙げる

どちらでも腸腰筋が作用します。腸腰筋の腰痛がある人、腸腰筋の緊張が強い人は、腹筋運動をやると腰痛がひどくなる場合があるので要注意です。気を付けてくださいね。

女性がやるピラティスでも、こういった動きが多いですよね。最近、産後のマタニティケアでピラティスをやってぎっくり腰になったという方が治療にいらっしゃったことがあります。

通常の足上げや座位でも腸腰筋を使用しています。こちらが弱ってきたり、疲れがたまってくるとぎっくり腰になったり腰痛になったりします。

日々使っているインナーマッスルなので、ストレッチや体操をしてほぐしておかないといけません。




曲げるのとは反対のほうにすればいいので、こんな感じです。普段から入念にやってもらいたいストレッチです。

それと、忘れがちというか、そういう意識で考えたことないと思いますが、腰は関節だということを意識してほしいんです。

腰=大きな関節

筋肉がついていて、可動域もあって、椎間や股関節に関節包もあります。当たり前すぎて関節という意識がないと思うんです。

しかも、足を挙げたり、体を固定したり安定させたり、座っている時も使っていたりで、常時使用しているので、筋肉に疲労がたまりやすい。

同じ動きや同じ姿勢をしているということは、可動域も制限されてきます。腰の可動域、柔軟性がないと、関節にかかる負担は増えます。

両足からくる筋肉を、1本の背骨で支えています。どうです?

そりゃ負担きますよね。だから腰痛の人が多いんです。

でそれを緩めるというと、ストレッチや体操だけでは限界があります。ましては、深部の腸腰筋はマッサージでのアプローチも難しい。

昨日いらっしゃった患者さんは、理学療法士でかつクラシックバレエをされています。その方が自分でほぐすのには限界があると言ってらっしゃいました。体操やストレッチ、整体などいろいろやったけど、もう一息がっておっしゃっていました。

そんな時に、はり治療は効果的です。ダイレクトにあてることができるので、インナーマッスルをゆるめるのには最適です。

ダンスやバレエなど、コアな筋肉を使う人はぜひお試しください。






 
 
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