2017年9月15日金曜日

自分から

自分で考えて、意識して、研究して、勉強して、練習してやっていく。

子どもを見ていても、親としてそっちに導くのは非常に難しい。全てが合致した時なのか、偶然に見つかった時なのか、その時を、その瞬間を気付けるのか。

自分の子どもの頃、他の人の例に漏れず、野球に明け暮れていました。きっかけは兄の少年野球の世話をする親について行っていた。

それを見ていたので、その歳になったら兄の入っていた少年野球チームに入るというのが、ごく当たり前にようでした。

当然ですが、上手くなりたい、兄のチームの花形選手のようになりたい、そんな気持ちでやっていました。

やっていると、上手い下手がわかるようになる、自分の実力がわかるようになる。少しでも上手くなりたいと思って、チームの練習以外でも練習をするようになる。素振り、壁当て、ランニング、筋トレ。

今でも、なぜかわからりませんが、チームのキャプテンを任されるようになります。

僕の人生の転換点は何かというと、このキャプテンを任されたということです。小学校4年生で、その後の人生を大きく左右したターニングポイントがやってきました。

妙な責任感を感じていました。こうしないといけない、チームをいい方向に導かないといけない。学校生活をしっかりと送らないといけない。

練習にもそれが現れます。みんなより練習しないといけない。少しでも手本にならないといけない。そんな思いでやっていました。

周りにどう見られていたのかわかりません。当時の事を友達と話しても、自分だけ視点が違っていたように思います。純粋に野球を楽しんでいたのか、責任を全うすることを楽しんでいたのかわかりません。

そんな時に豊中市の選抜チームに選ばれることになります。豊中市とアメリカの姉妹都市とで交流をやっていて、アメリカの姉妹都市の少年野球チームを招待して、豊中市の選抜チームと試合をするというものでした。チームで一番うまかったわけではありません。僕よりうまいやつは沢山いましたので、ただキャプテンということで選ばれました。

まず豊中を東部、西部、南部で3つに分け、そこでチームを作り、さらにそこから選抜されて豊中代表として試合をします。

僕の学校は東部地区なのですが、当時の東部地区は強いチームが多くてね。体がでかくてうまいやつらばっかりでした。そのときに衝撃を受けるわけです。

同い年やのに、びっくりするくらいみんな上手いんです。当然ですよね各チームのエース級が集められています。さらに、キャッチボールからして全然違うわけです。
遠投をしていても、速い球が胸元の取りやすいところに投げてくれます。バッティングにしても、打球の速さが違います。

その時に、こいつらに勝てないと悟るわけです。

愕然たる実力差を知ります。ただ、救いだったのは野球はチームスポーツだったということです。個人スポーツだったら挫折していたかもしれません。このすごいやつらの中でなんとか生き残るぞとなります。

負けず嫌いというか、変な意地みたいなものはあったので、何とか豊中の選抜に選ばれたいと思ったんです。

そこで考えたのが、チームの盛り上げ、まとめ役になってやろうと思ったわけです。

知らないやつらばっかですから、練習中は皆さんもじもじとしているわけです。そんな時に、声出しをしたり、コミュニケーションをとったり、練習が円滑に進むようにしたんです。
そしたら、自然とそのチームのまとめ役のようになります。練習は必死ですけどね。

そうしていたら豊中の選抜にも選ばれてね。試合にも出れてヒットも打てました。

その時に、みんなのやらないことをやろうとか、嫌がることをやろうとか、その場がスムーズに動くようにしようとか、自分のストロングポイントはこれなんだなと思うようになりました。

動機は何でもいいんです。冒頭で言ったように、自分からやる。自分で考えて、意識して、研究して、勉強して、練習してやっていく、試行錯誤する。

少しのきっかけで自分のレベルより上のところでやれるようになると、なんとかそこに持っていけるように、あれこれするんです。やっているとそれに慣れてくるので、対応できるようにはなります。

天才で実力のある人たちは、そんな苦労をせずに飛び越えていきます。決してそんな人たちにはなれないので、その近くでそれを知る。真似をする。みる。試行錯誤する。

北京堂の弟子入りも似たようなものかもしれません。

自分ひとりでは到達できないもの、出来ないものをやっている浅野先生の側で、その片鱗を垣間見る、共有する、体感する。
自分でやってみると、当然天才通りにはいきませんので、コツコツ自分のやれること、やりかたに落とし込んでいく。

天才のみている世界、視点と、凡人がみているものは違います。天才のやり方では凡人はできませんので、凡人には凡人のやり方でやるしかありません。



大阪吹田-江坂駅の鍼灸院
吹田市豊津町18-4ウイニング・パラ江坂1B
電話:06-6821-3000


0 件のコメント:

コメントを投稿