2018年1月8日月曜日

体の使い方

「老人の取扱説明書」というものがあります。

鍼灸の雑誌で紹介されていたもので、老人の困った行動を体全般の衰えと照らし合わせていて、なぜそうなるか、なぜそうするか、実はこうなんだというのを、現役の医師がわかりやすく書いています。

その中で、同じ話を何度もする。過去の話を美化するという内容がありました。

長期記憶
短期記憶

人間の記憶には、2種類の記憶があります。

長期記憶は、長い期間とどめておける記憶。短期記憶は逆に短い期間とどめておける記憶。字の如くです。

どうしたら長期記憶するかというと、繰り返したもの、強烈なインパクトのもの、思い出深いものです。
短期記憶は、ほぼすべての事象ですね。

お正月休みに、高校時代の友人3人で飲みに行きました。
一人が僕のエピソードを話しています。

昔二人で遊んでいた時、僕が車の運転中に脇見運転をよくしていたと。
ある時、女の子に見とれていて、すぐ真横の壁にぶつかりそうになったという話をしていました。

この友人、集まる度にこの話をします。(笑) 歳をとったからではありません。そこそこ若いときも何度も話ていました。
僕も記憶はありますがそんな大げさなものでもなかったような。ただ、この友人の中で強烈な印象として、記憶に刻まれたんでしょうね。

また、一度体得したものは忘れることはありません。これは手続き記憶といって、長期記憶の一種です。
例えば、自転車に乗る、水泳をする、ピアノを弾く、踊るなど、一度習得すると、少しやっていなくても、自然と体が動きます。

これが長期記憶です。

正しく習得していればいいのですが、そうでなかった場合が厄介なのです。いわゆる癖ですね。癖というのは、あまりいい意味で使われません。よくない動き、姿勢をしている時に癖があると言われます。

逆にいい動きをしたら、同じ動きでも癖とは言われません。

鍼は癖になるから気を付けや

たまに言われることです。あまりいい意味でいわれません。ただ、これを言っている方のほとんど(全員?)が、鍼を受けたことがありません。(笑)

少しそれましたね。


使いすぎてしまう
力が入ってしまう
フォーム不良

体の動きで癖になってしまうのは、こういったところでしょうか。人間というのは、やったことない動きは、ぎこちないものです。

野球を小中とやっていましたが、野球をやっていた方とそうでない方の投げ方は、一目みただけでわかります。

癖になるのは、できないのにやり過ぎていた可能性があります。

子どもの頃というのは、やっている人(指導者や親、兄弟、スター選手)の真似をします。上手い人の動きをみて、同じことをやろうとします。

やれなかったら、同じようになるように繰り返しやります。

そこで問題になるのが、すぐに出来るようになる人とならない人。

筋力が備わっていた、
今までやったことがある動きだった
やりやすい動きだった
楽しかった

出来るようになる人です。

筋力不足
やったことがない動き
やりにくい動きだった
楽しくなかった

出来るようになりにくい人


才能のあるなしは置いておきましょう。出来ない人は、出来るようになるために、無理に体を使います。力が入ってしまいます。
無理に使うから、ケガをしやすくなります。無理に使うから、体の筋肉の付き方に偏りがでます。

先ほどの長期記憶ではありませんが、繰り返しやればやるほど、体が記憶します。間違った動きをやればやるほど、それが記憶されてしまいます。

逆に、いい動きをやれる人は、それを何度もやるので、いい動きをを忘れることはありません。

自分以上のことを無理にやり過ぎないこと
いい動きを何度もする、いい動きを何度もみる、いい動きを何度もイメージする。


ダンスをやる小学生ですが、自分の癖で悩んでいました。小学生がと思う方も多いかもしれません。

けど、皆さんもそうだと思います。自分の小学生の時も同じような感じでした。自分の野球フォームは、どれも嫌でした。どうやっても綺麗なフォームにはなりませんでした。

もっと根気よく、フォームのチェックや柔軟ストレッチをやっておけばよかったと、悔やんでいますが、そのときに思えなかったことがその程度だったのだろうと思います。

ただ、できないなりの活路はあるので、そこに気がつけたのがよかったのかなと思っています。




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大阪吹田-江坂駅の鍼灸院
吹田市豊津町18-4ウイニング・パラ江坂1B
電話:06-6821-3000











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