2018年2月24日土曜日

背骨を引き上げる (バレエ編)

背筋を伸ばしなさい。姿勢が悪い。

小さいころに言われた気がします。背中に定規を入れられたこともあったような…。

猫背の方や姿勢が悪いと言われている方も、思い当たるのではないでしょうか。さて改めて背筋を伸ばすってどういうことでしょうか。

背筋(せすじ)=背筋(はいきん)

日本語というのは難しいのです。

背筋(はいきん)を伸ばす
これは、前に屈めたり、捻ったりすることで、背中の筋肉が伸ばされます。

背筋(せすじ)を伸ばす
この動作は、背筋を収縮させて、反らすということになります。

読み方が変わるだけで、反対のことをやります。面白いものです。

大人バレエをやるかたも、「背中を伸ばしなさい、引き上げなさい、背中を使いなさい、背中を意識しなさい」と先生によく言われると思います。

これってよくわからないんです。僕は踊りを全くやらない素人ですが、筋肉の性質を考えた時に、非常に混乱するのです。

筋肉って使ったら、収縮するんです。



ごくごく当たり前のことです。伸ばすには、ストレッチさせる、緩める必要がある。上にも書いたように、伸ばそうと思ったら、力をいれてはいけないんです。

だけど伸ばさないといけない。上に引き上げないといけない。

背中を伸ばすと、反って倒れそうになる。そうすると、後ろ重心になるのでよくありません。頭の位置もおかしくなります。

人間の背骨は、生理的に弯曲(わんきょく)しています。前後に出ています。

首は前に弯曲

胸は後ろに弯曲

腰は前に弯曲



これが理想です。まっすぐだと安定しないんですね。だから弯曲させて、重心を安定させて強度を保っている。ということはです。




背骨を引き上げるというのは、この弯曲を意図的になくす必要があるということなんです。


わかってるわ!ツッコまれるかもしれませんが、これって非常に大変なことなんです。弯曲があるのが自然なんですよ。それに逆らうわけです。



最近、ストレートネックっていわれるでしょ?これによって、首や肩に痛みが出ると。バレエをやるかたのストレートネックと一般の方のストレートネックは微妙に違いますので、比較するのは微妙ですが、



まっすぐにするということは、体の重心が変わる

ということなんです。ということは、すべての関節のアライメントが変わってきます。後ろか前に重心がずれるのですが、背筋のある後ろを意識するので、確実に後ろ重心になります。

体をまっすぐにして、後ろに倒れるようにゆっくりと重心を後ろにしてみてください。こらえようとすると、前に戻すか、膝関節を曲げるかしなければいけません。

やってみてください。

さらに、当たり前のことですが、関節(足首、膝、股関節)が柔らかくないと、真っすぐ引き伸ばされた状態を力を加えるこなくキープができない。

なので、大人バレエの方は関節が固いので、まっすぐを力を加えることなくキープができないので、関節を曲げてしまう。

膝が曲がるということになります。


腰骨をまっすぐにさせる(腰椎の前弯を伸ばしてまっすぐにすう)というのは、手っ取り早くやると骨盤を後傾させると腰骨がまっすぐになります。そんなお年寄りも多いですし、現代人は骨盤後傾の方が多いです。



けどこれをさせると、姿勢が悪くなりますし、腰にかかる負担が大きくなります。さらに後ろに倒れると、骨盤の下、坐骨と下腿部をつなぐ、大腿部後面のハムストリングスが収縮します。そうすると自然と膝が曲がります。曲がるので、それを支えようとして、大腿部の前面の筋肉を使います。

じゃ~どうするか

難しいんですけど、背筋で背骨を固定して、腸腰筋で引っ張ってやれば、まっすぐになります。前と後ろで引っ張り合うということです。なので、椎間にはかなり負担がかると思います。

腰ばかりに意識がいっていると、腰が緊張して痛くなってくるので、ここで初めて背中の上のほうで引き上げるイメージで引っ張ってやるんです。
そうすると、腰の圧力が上に解放され、引き伸ばされる。



逆でもいいかもしれません。腸腰筋を収縮させて固定して、背筋を使って引き上げる。

イメージできます??

下手な絵ですいません。(笑)

これが何でいいかというと、腸腰筋(腰骨、腸骨〈骨盤の骨〉と大腿骨を結ぶ筋肉)は、膝関節に関与しないので、まっすぐに立った時に膝の屈曲はないということです。

大腿部の筋肉、太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)、太ももの裏の筋肉(ハムストリングス)は、膝をまたいで、下腿部の骨についているので、これらの筋肉を使うと膝が屈曲してしまう。

なので、まっすぐ伸びた綺麗な足をキープできないということになります。

腸腰筋を意図して使えるようにならないといけないということになります。インナーマッスルを意図して使うのは難しいのです。

どうする???

上にも書いたように、骨盤を前後に倒してやる。椅子に座った状態が意識しやすいと思います。

でっ尻にする→腰を屈める→でっ尻にする→腰を屈める→でっ尻にする→腰を屈める

でっ尻(骨盤前傾)

骨盤後傾

男の私ではわかりにくいかもしれません。

いかがですか?これってレッスンでもやるんですかね?骨盤歩きもいいと思います。ここで意識してほしいのは、骨盤が前後するだけです。まで背中の上は使いません。
背筋と腸腰筋のみを使うイメージです。

それができたら、背中側は上にあげるイメージで収縮させて背骨を固定、骨盤を前傾させるように腸腰筋を収縮、お腹側は下に引き下げるイメージです。頭の位置があまり変わってなくてもまっすぐになっているイメージがありませんか?

これを立位でもやってみる。バレエの何番かわかりませんが、基本の姿勢でやってみてください。

あとは、どの動作の時もこれをキープしてみてください。

いかがでしょうか?あくまでも踊りをやらない鍼灸師の独り言です。

試すか試さないかはあなた次第です。(笑)

はい写真や図がないので、わからないですよね。(笑) 書いたはいいがそれらの用意はできてないので、しばしお待ちを。




大阪吹田-江坂駅の鍼灸院
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